busukakunの日記

かつて存在していた金融機関と今の金融機関のあれこれを書いています。

宮崎県南部信用組合

日本で6番目に小さく、地域信用組合としては最小の信用組合です。宮崎県日南市に本店があります。

預金量:9,283百万円
融資量:5,131百万円
預貸率:55.27%
自己資本比率:6.57%
不良債権比率:0.99%
店舗数:3
職員数:18


1982年に外浦信用組合と串間信用組合とが合併し宮崎県南部信用組合となりました。

この信用組合のちょっと変わったところが、3店舗ある内の2店舗が平日隔日営業というところと16:00まで窓口営業しているところです。

宮崎県南部信用組合

決算の中身を見て見ましょう。
2018年度の経常収益は182百万円に対し経常費用は205百万円と23百万円の赤字でした。

本業の収益は
貸出金利息157百万円+有価証券利息配当金1百万円=158百万円

本業の費用は
経費153百万円+預金調達コスト3百万円+信用コスト7百万円=163百万円

5百万円の赤字です。また、役務収益11百万円役務費用42百万円あるので本業では36百万円の赤字状態であると思います。

その他の役務費用が40百万円と保証会社への保証料が多いと考えられ、信用リスクの回避には役立っていると思います。

2017年度は貸倒引当金の戻りで最終利益確保していますが2018年度はこれがないことから22百万円の赤字となっています。実際2015年度、2016年度とも赤字です。

赤字が続くと有価証券の売却益で穴埋めするケースが多いのですが、残念ながら有価証券の保有額が24百万円しかないため穴埋めも難しい状態です。

預金量、貸出量が伸びており優先出資金100百万円の受け入れもあり、純資産も337百万円あること、不良債権比率も低いことから現状の状態が続いても10年程度は大丈夫と考えられます。

この猶予期間に新たな収益構造を構築するか経費削減を行っていく必要性がありそうです。

当組合が本部を日南支店に移し、営業エリアを宮崎県全域に拡大していることから将来的に宮崎市内への進出が伺えます。まずは収益を上げ宮崎市内に店舗を持つことが次の段階でしょうか。

南郷出張所(元 本店)
https://maps.app.goo.gl/waNX978BTZbzL2SW7
本店(元 日南支店)
https://maps.app.goo.gl/jTsQ6Rr7NGr8PLdK9
串間出張所(元 串間支店)
https://maps.app.goo.gl/k7KjRmYCQmfmUTQj9


頑張れ宮崎県南部信用組合