新潟鉄道信用組合はJR東日本新潟支社の職員を中心とした職域信用組合です。日本で3番目に小さい金融機関です。
預金量:7,686百万円
融資量:3,365百万円
預貸率:43.78%
自己資本比率:13.42%
不良債権比率:1.25%
店舗数:1
職員数:5
新潟鉄道信用組合にはホームページがあり、
組合の決算を見ることができます。
決算の中身を見てみましょう。
直近の令和元年3月の決算です。
経常収益:174百万円
経常費用:159百万円
経常利益: 15百万円
です。
経常収益の中には、株式の売却益が含まれています。
はたして、貸出利息等の本業で稼いだ利益はどのくらいか検証してみました。
本業収益は、
貸出金利息118百万円+有価証券利息配当金18百万円+役務取引等収益1百万円+国債等債券
関係損益8百万円=145百万円
本業費用は、
経費118百万円+預金調達コスト22百万円+信用コスト6百万円=146百万円
本業粗利益は1百万円の赤字となっています。役務取引費用も本業の費用とすると10百万円の赤字です。
このため、株式の売却益25百万円を捻出して15百万円の黒字にしています。
今のところ250百万円の株式を保有していますのでこの状態が続いても耐性はあると思います。
しかしながら、昨今のコロナ不況による株価の下落の影響を考えると厳しい状態が続くと思います。
幸いにも職域信用組合ですので貸出先はJR職員向けがほとんどでしょうから、不況による不良債権は大幅に増えることはないと予想されます。
ただ、株式とその他の証券を増やしていることから相場次第の状態は否めません。
また、その他の証券には外国証券も入っていることからこれらの残高270百万円をハイリスクハイリターン証券と見なすとすると、純資産604百万円の34%がこれらで占めることになります。
さらに、気になることは預金、貸出金、組合員数すべてが減少してしまっていることです。
低金利の時代なかなか本業で稼ぐことは難しいですが、これらが減少するとさらに厳しくなってしまいます。
不良債権の不安は少ないのですが、相場に左右されて本業の赤字を埋められ無くなる可能性は否定できません。
しかしながら、自己資本比率13.42%あるのでこのコロナ不況もありますが当面の不安は少ないと思いますか、中長期的にはどのようになるか。
鉄道信用組合はかつて金沢や福井にもありましたが、今はここだけになってしまいました。
セカンドライフ定期預金の金利はかなりお得なのにはビックリしました😲
本店
https://maps.app.goo.gl/bS91EYXfLvvmyNx77
頑張れ新潟鉄道信用組合❗